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| ▲こんなにシンプルなパックだと、その場で食べてしまいたくなる。 |
金山町のこぶし館でそばを食べたことがある方なら、膳に一緒に付いてくる奴豆腐のうまさに驚かれたことと思う。この豆腐を作っていらっしゃるのが、上田地区にお住まいの星定男さんである。農業が本業であるが、奥様の言成(ことせ)さんとともに豆腐を作り続けて50年になる。
そのうまさの秘密は、水の良さとともに、作り方にあるようだ。今でも昔ながらの釜を使い、薪をくべて豆を炊いているのだ。製材所に頼んで手に入れる「バタ」(製材後に残ったもの)で炊く。薪炊きは火力の管理が難しい。時間もかかるし、片時も目が離せない。それでもバタを使うのは、火力がやわらかく、ふんわりとした最上の豆腐が出来上がるからだ。もちろん材料も上質の豆を選んで使っているという。だからおからもおいしい。
星さんの作る豆腐を、まずは何も付けないで味わってみてほしい。「なめっけぇ(なめらかな)豆腐がいい豆腐なんだ」。言葉どおりにやさしい舌触りがする。そして口の中に大豆の甘味がふぁっと広がる。1丁などあっという間の豆腐である。
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