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星定男さんの豆腐 毎日薪で炊く やさしい舌触りの豆腐
こんなにシンプルなパックだと、その場で食べてしまいたくなる
▲こんなにシンプルなパックだと、その場で食べてしまいたくなる。

 金山町のこぶし館でそばを食べたことがある方なら、膳に一緒に付いてくる奴豆腐のうまさに驚かれたことと思う。この豆腐を作っていらっしゃるのが、上田地区にお住まいの星定男さんである。農業が本業であるが、奥様の言成(ことせ)さんとともに豆腐を作り続けて50年になる。

  そのうまさの秘密は、水の良さとともに、作り方にあるようだ。今でも昔ながらの釜を使い、薪をくべて豆を炊いているのだ。製材所に頼んで手に入れる「バタ」(製材後に残ったもの)で炊く。薪炊きは火力の管理が難しい。時間もかかるし、片時も目が離せない。それでもバタを使うのは、火力がやわらかく、ふんわりとした最上の豆腐が出来上がるからだ。もちろん材料も上質の豆を選んで使っているという。だからおからもおいしい。

  星さんの作る豆腐を、まずは何も付けないで味わってみてほしい。「なめっけぇ(なめらかな)豆腐がいい豆腐なんだ」。言葉どおりにやさしい舌触りがする。そして口の中に大豆の甘味がふぁっと広がる。1丁などあっという間の豆腐である。

星さんちの定番豆腐料理【けんちんそば】 星さんちの定番豆腐料理【けんちんそば】
材料/生そば・豆腐・にんじん・大根・ねぎ(薬味)・だし汁・しょう油・みりん・サラダ油
作り方/(1)最低でも1時間以上あらかじめ豆腐の水切りをしておく (2)にんじんと大根は太目の千切りにしておく (3)鍋にサラダ油を熱したら、1丁のまま豆腐を入れコロコロになるように崩しながら炒めていく (4)ある程度炒めたら、にんじん、大根を加え、野菜が透き通って甘味が出るまでさらに炒める (5)鍋に適宜だし汁を加え沸騰するまで煮る (6)一方でそばを茹で、水で洗って締めておく (7)(5)にしょう油、みりんを加え、お好みの味に仕上げる (8)丼にそばを盛り、熱々の汁をかけ、薬味のねぎとともにいただく
<一口メモ>只見川流域の町村では昔から食べられている料理。けんちんの汁は、そばの他、うどん、そうめんなど、麺類なら何にでも合う。星さんの豆腐は、かなり煮込んでもフワフワの食感で固くならず美味。また、星さんのところでは言成さんが打つ生そばも販売している。
星定男さんの豆腐 所/金山町水沼字上田188
TEL/0241-55-3011
★豆腐1丁100円。地方発送不可。直接買いに行くか、もしくは金山町こぶし館のメニューでどうぞ。

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